勉強をしていると妄想…いや、構想が邪魔になるので少し書き溜めておきます。実現する可能性の低い話ばかりなので伏字です。
ひとつめ ジャンル:リボーン タイトル:大アルカナ 登場人物:天上天下唯我独尊、己の体と拳のみであらゆる障害を取り除く女生徒。あきれるほどの美少女。口癖は「夕暮れ時の河原に来い!」。名前はジョセフィーヌ・パッヘルベル。日本人。 主人公:上記登場人物の友人。特に美人でも秀才でも運動神経抜群でもない。影が薄い。1話に10行出ればマシなほう。
ものがたり(語り・綱吉):ある日、並盛中に二人の生徒が転校してきた。一人はとんでもない美少女だったんだけど、名前と第一声にクラス中が引いた。その衝撃が強すぎて、正直もう一人のことはよく覚えていない。何がキッカケだったのか知らないけれど、その女の子…ジョセフィーヌは、俺に興味を持ったらしかった。正確に言えば、俺の周りに。そして当然のごとく風紀委員に目をつけられ、当たり前のように河原で殴り合っていた。今から話すことは――ジョセフィーヌと名乗る少女の壮大で稚拙で勇壮な、夢と友情と仁義と男気溢れる――ただの、思い出話だ。
ふたつめ ジャンル:ヒカルの碁 タイトル:美少女主人公による佐為復活を目的とした習作 主人公:いつの間にか進藤ヒカルの姉(新生児)として生まれていた高校生。ヒカルの二つ上。中性的な顔立ち。美人で美形。
ものがたり(語り・ヒカル1):オレの姉ちゃんはすごい。何がすごいって、頭が良くて美人で何でも知ってて、そしてオレにめちゃくちゃ甘くて優しいんだ。じいちゃん家の蔵で佐為にとり憑かれちまって、頭の中でヤツが囲碁囲碁言うもんだからけっこう参ってた時、どうやら佐為が見えるらしい姉ちゃんはいつもの優しい笑顔で「私も囲碁をやってみたいな」って言った。「ヒカルも、誰かと一緒なら少しは楽しく思えるんじゃないかしら」って。迷ったけど、姉ちゃんが一緒に始めるんならまあいいかと思って囲碁を始めたんだ。姉ちゃんはものすごく才能があるって佐為が喜んでた。褒められて喜ぶ姉ちゃんは可愛かった。オレはちょっと悔しくて、二人(と塔矢)に追いつこうと必死になった。二人はオレをみて微笑んで、「ヒカルならできる」って言ってくれて、オレは照れくさくて顔を背けてしまったけど本当はすごく嬉しかったんだ。それで、絶対強くなってやろうって決意した。いつか、佐為と姉ちゃんの宇宙を全部包んでしまえるくらい大きな宇宙を、オレの、オレだけの宇宙を、盤上に作ろうって思っ――― (ヒカル2):その光景は天啓なのだと思った。失われたものは二度と戻らない、そんな摂理はぶっ壊してしまいなさいと、碁の神様が言ってるのだと思えた。久しぶりの自分の部屋、少しだけ新しく見えるオレの碁盤、懐かしい幽霊と――知らない女の子。いや、少し違うかな。”存在は知らないけれど、姿は知っている女の子”…うん、これだ。二人は突然動きを止めて周りをキョロキョロ見出した(ように見える)オレを不思議そうに見ていたけれど、オレはとにかく嬉しくてたまらなくて、顔が緩むのを止められなかった。そして、多分この状況はこういうことなんだろうな、と思って(不思議な確信があった。これも天啓というものだろうか)、口を開いた。 「久しぶりだな、佐為。あと、そこのアンタ。なんでそうなってんのか知らねーけど、早いとこその体、佐為に返してやってよ」 ”佐為にそっくりな女の子”は驚いたみたいで、持っていた碁石を落とした。佐為は―― 佐為は静かに目を伏せて、顔を逸らした。
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Date: 2010/01/30(土)
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