天球ディスターブ あとがき




皆様こんにちは。管理人のタネ子です。
サイト開設当初からの連載だった、この「天球ディスターブ」も40話にしてついに完結となりました。ここまでくることができたのもひとえに皆様の応援、あたたかい感想があったからです。本当にありがとうございました。

…ところであとがきって一体どのようなことを書けばいいのでしょうか。設定などは物語の中であらかた説明したと思うので今更な気がするし、そもそもこの連載には設定というものがありません。全て行き当たりばったりの産物、私の脳内世界で築き上げられた世界観です。…そのせいで苦労もしましたけど(苦笑)

そうですね…じゃあ、少し野暮ったいかもしれませんが、何かしら語ってみようと思います。


■この連載を書き始めた動機について

私がドリームを書き始めたときは、まだドリーム小説の世界は発展途上の段階だったと思います。…もちろん今と比べて、ですが。…で、私もドリーム好きなものですからガシガシ読み漁っていたわけです。いろいろなジャンル、設定の物語を読みました。その中で一番心に焼きついたのがいわゆる「嫌われ主人公」という設定のドリーム小説でした。
今でこそこういった設定をもっているサイト様は結構ありますが、私がその存在を知って探したときには2件のテニプリサイト様が連載をしているのみでした(笛!などの大手ジャンルにはあったのかもしれませんが)。
その連載を見て私はすごく感銘を受けたわけです。ドリームにおいて嫌われというのは私の中ではいささかいきすぎの範囲だったのですけれど(なにせ『夢』ですから)、現実にこういう状況はありえるよなあ、と思ったのです。それで、「嫌われ」まではいかない、私の思う「リアル」を前面に出した小説を書きたい、と思ったのでした。

■この連載で何を言いたかったのか

これは特にありません。私が書きたかったのは「リアル」であり主人公の「成長」、それだけです。「リアル」については甘く書きすぎてしまったかなと少し悔やまれる部分もあるのですが、「成長」についてはある程度の成果が出せたと思っています。
…実は第一話の最後と第四十話の最後は繋がっています。お暇な方は確認してみてください(笑)
他にも私なりの「戦争観」や「平和観」などを盛り込んでいますが、これは大衆的なものではなくあくまで私の意見なので、こういう見方もあるのか、くらいの軽い気持ちで読んでくださると幸いです。


さて、まだまだ言いたいこと・語りたいことはいろいろあるのですが、あまりやり過ぎるのもどうかと思うのでこの辺で終わりにしようと思います。

最後に、今は閉鎖されてしまった「サスライデカ」様へ最大級の敬意をここに表明いたします。このサイトに出会わなければ、私は今ここに存在していませんでした。
そして「黄色いトマト」管理人の伊予柑さま、貴女の言葉に私はどれほど救われていたか知れません。本当にありがとうございました。精一杯の感謝の気持ちを捧げます。

なにはともあれ、これにて幻想水滸伝2連載「天球ディスターブ」は完結です。皆様、ありがとうございました!


2005.5.1 記



追記・加筆修正を終えて

どのくらいの時間がかかったのでしょうか。まさか修正にこれほど時間を要するとは思いもしませんでした。ちまちました修正から大きな変更まで様々なことをしましたが、一つ分かったことがあります。
曰く、「修正はやりすぎると取り返しがつかない」。
…いや、当たり前なのですけれども。一つの修正が後の話全てに影響を及ぼすとは思いませんで…。ですが以前よりは整合性がとれたと思います。
初めて読まれる方にはより質の高いものを(私の実力の範囲内でなので、一般的に見ればレベルは低いのですが)、以前にも読まれた方には少しの楽しみを、ということを目指してみました。
お楽しみいただければ幸いです。

2006.9.20 記


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